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管理人のutamanです。
今回は、高等工科学校へ入隊(入学)することのメリットについて、大まかに4つに分けて解説します。
本記事は、下記のYouTube動画としても公開していますので、読むのが面倒な方やご興味ある方は是非ご覧ください!
1.親元を離れて自立できる
高等工科学校は自衛隊の学校であるため、全寮制であるため親元を離れて過ごすことになります。
親御さんからすればかわいい息子が急に離れてしまうのは、寂しいのかもしれませんが、息子さんもそう思っているとは限りませんよ~(笑)
(冗談ですw)
全寮制の高校自体は全国にいくつもあるとは思いますが、「自立」という観点で見れば大きく異なる点が2つあります。
学費がかからない!
1つ目は学費がかからないということです!
公立高校の場合、3年間でかかる費用の平均は約130万円。私立の場合は約300万円ほどといわれております。
最近は授業料無償化などの政策がとられている都道府県もあるとは思いますが、制服代や教科書代、部活の費用…など、それでも家計への負担は大きいと思います。
ですが、高等工科学校は親御さんの負担はほぼありません!
授業料や入学金の類は当然ありませんし、制服は貸与です。教科書代や筆記具代などは無償ではありませんが、後述する生徒手当が生徒本人に支給されますので、保護者の方が直接負担するようなものはほとんど無いです。
しいて負担があるとすれば、息子さんへのお菓子や地元の特産品などの仕送りでしょうか(笑)
給料がもらえる
最後の2つ目は、生徒手当という給料がもらえることです。
額としては、月額101,000円(平成29年4月1日現在)です。
普通の高校は、保護者の方がお金を払って勉強をしに行く場所でありますが、高等工科学校は違います。
自衛隊員として採用されたれっきとした公務員であり、「仕事」として高校の授業を受け、その対価として生徒手当が支給されます。
これは普通の高校ではありえないことですよね(笑)
さらに、月額の支給と合わせて年二回のボーナス支給まであるから驚きですよね(笑)
写真がブレていて申し訳ありませんが、これは僕が初めて頂いた生徒手当の明細です。
額が少ないのは、当時と現在の手当の額が異なるためです。
(1万も違うのかよ@‗@)
ちなみにこの段階から所得税と年金の支払いが始まります…。
2.心身が鍛えられる
自衛隊に入りたいという方々の多くは、「体力に自信がない…」、「ついていけるか心配…」と不安を抱えながらも志す人が意外といるんですが、大丈夫です!
何が大丈夫かといいますと、強制的に鍛えさせられるので、気づけば逞しい身体になります(笑)
そして、苦しくても一緒に頑張り、励ましてくれる同期の支えがあることによって、内面も磨かれていくと思います。
また、自衛隊には自衛官も年最低一回受けなければならない「体力検定」というものがあり、高等工科学校の生徒も当然受験します。
1級~6級まで用意されており、陸曹の選抜試験の基準となっている5級を最低目標として受けるのですが、5級に満たない者は容赦なく錬成隊へ送られ鍛え上げられます。
(低体力者という烙印も同時に押されることになるので、恥ずかしいです><;)
3.現役自衛官でも体験できないことを体験できる
高等工科学校は、様々な職種(自衛隊内での仕事の種類)へ生徒を輩出しているため、様々な職種の研修が行われています。
普通の入隊ルートで入隊した隊員の場合、例えば武器の整備をする武器科職種の人は通常の訓練でヘリに乗ったり、装甲車に乗ったりすることはほぼありません。
しかし、高等工科学校の生徒はヘリにも装甲車にも乗りますし、各職種学校(職種ごとの教育機関)の研修まであります。
現在はネットなどで各職種の情報は容易に入手可能になってきてはいますが、やはり公開されていない部分や、その職種の現場で働く自衛官から話を聞いたりなど、実際に体験して学ぶことのほうが多いです。
その点では、高等工科学校の生徒はかなり貴重な体験をできると思います。高校生という非常に若い段階で。
4.任官すれば定年まで在職できる
自衛官になるには様々なルートがありますが、多くの方が自衛官候補生や一般曹候補生で入隊しています。
地本の人は「安定の公務員だよ~」とか言ってたりしているのかもしれませんが、これは「任期制自衛官」と言って、言わば契約社員と同義です。
1年9か月ごとに訪れる契約更新を行えばしばらくは入れますが、3任期までという上限があるので、ずっと居れるわけではありません。
一般曹候補生については、任期の定めは一応ありませんが、陸曹へ昇進する試験に落ち続ければ、いろいろ理由をつけて強制的にやめさせることも一応可能です。
しかし、高等工科学校を卒業して晴れて自衛官へ任官した場合は違います。
卒業直後は、一般曹候補生と同様に曹候補生ではありますが、陸曹になることが確約されています。
厳しい陸曹の選抜試験は受ける必要がないんです。
そして、陸曹以上の階級の自衛官は、その階級ごとの定年まで在職することが可能です。定年は陸曹で50代半ばくらいになります。
つまり、高等工科学校へ入隊した場合は将来の就職活動への不安も抱えることなく、文字通り一生安泰な生活を手にすることが可能となるわけです(笑)
おわりに
最後までお読みくださりありがとうございます。
今回は長々と書いてしまいましたが、いかがだったでしょうか?
高等工科学校へ入隊するメリットについて解説しましたが、次回は反対のデメリットについて書こうと思います。
そりゃ、メリットだけの上手い話は世の中に存在しませんし、フェアじゃないですからね…。
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