高等工科学校はとはこんな学校だ!

高等工科学校
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当ブログへアクセスいただきありがとうございます。
運営者のutamanです。

 この記事へアクセスされている方は、おそらく陸上自衛隊高等工科学校(以下、高等工科学校)に入りたい方や、お子様を入学させたい親御さんなどだと思います。
当ブログではそんな方々に、謎に包まれた高等工科学校について卒業生であるutaman目線でご紹介していこうと思います。

※かなりザックリ書きますが、後々個別に詳しい記事を書いていく予定です。

追記:2022/03/27
YouTubeにて、本記事を元にしたゆっくり解説動画を投稿しましたので、是非こちらもご覧ください!

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所在地

高等工科学校は、神奈川県横須賀市にある陸上自衛隊武山駐屯地の中に所在します
最寄り駅は、京浜急行の三崎口駅です。

バスなどもあり、横須賀市街へのアクセスも悪くはないです。

住所:神奈川県横須賀市御幸浜2-1

普通の高校との3つの違い

一言でいえば、陸上自衛隊が所管する学校ですw

・・・そんなん知ってるわ!
と言われそうなので、詳しく説明していきます。

1.陸上自衛隊の中核を育成する学校

 高等工科学校の学生は、卒業後自衛官となり約1年という早いスピードで「三等陸曹」という階級が与えられます
つまり1つ目の違いは、陸上自衛官の育成を主たる目的としているという点であり、最大の特徴でもあります。

 ちなみにこの三等陸曹は、民間企業で例えると正社員にあたります。
民間企業の正社員といえば、契約社員やアルバイトと比較すると業務に関する責任や、できる仕事の幅が広いのですが、三等陸曹も同じです。
 専門知識や高い技能が求められ、陸上自衛隊の現場を支える存在ということになります。

2.身分が違う

 入試(採用試験)に合格し、晴れて高等工科学校へ入学すると、「特別職国家公務員(生徒)」という身分が与えられます。つまり、身分が国家公務員になる。これが2つ目の違いです。

  普通の高校に入っても当然ですが、その高校の学生という身分でしかないですが、高等工科学校に入ると、特別職国家公務員(生徒)というれっきとした国家公務員になることができます!

 ここで注意してほしいのが、自衛官という身分ではないことです。
高等工科学校の前身である、少年工科学校時代は階級を与えられた自衛官の身分が与えられていましたが、2010年(平成22年)に制度が改編され、「生徒」という身分となっています
(防衛省の定員外要員という位置づけで、防衛省職員同様、自衛隊員ではあります)

3.金銭面が違う

 最後の違いとしては、衣食住、学費が貸与または無料ということと、生徒手当と呼ばれる給与が支給される点です。

 勉強しながらその学費と衣食住の心配をする必要がなく、給与までもらえる高校は、高等工科学校以外にないと思いますw
 学費がかからないのは親御さんの負担を軽減し、給与がもらえるのは学生本人の金銭的余裕が得られ、いいことばかりです

 生徒手当の額については、総支給で月額101,000円です。
あと、ボーナスが年2回支給されます!
ボーナスについては何か月分か忘れましたが、4か月分くらいは支給されていたと思います。

 当然ですが、中学卒業したての少年にとっては大金ですので、学校側で金銭管理の指導をかなりきつくされるので、ご安心ください。
 しかし、それでも高校生としては自由に使えるお金は多いので、人によっては金銭感覚に気を付けないと将来大変だと思いますよ(笑)

高校卒業資格について

 普通の高校とは違うとは言いましたが、卒業すれば高校卒業資格が得られます

 具体的には、「神奈川県立横浜修悠館高等学校」という通信制高校と提携をしており、ここを通して単位認定してもらう形です。

 なので実は、卒業時には高等工科学校の「自衛隊の学校」としての卒業証書と、「一般高等教育」としての卒業証書の2つの卒業証書をもらうことになります!

 ちなみに前身の少年工科学校時代は、湘南高校通信制と提携していたため、ネームバリューがそこそこでしたが、修悠館高校は地域の通信制を寄せ集めて作った通信専門の高校です。

 なので、履歴書なんかには陸上自衛隊の名前を書かせていただいていますw
(珍しい学校なので、面接時の緊張緩和剤にちょうどいいんですよね~)

なお、卒業後に大学への進学など、高校卒業資格の証明が必要な際は、横浜修悠館高校に対して証明書の発行手続きを行う必要があります。横浜修悠館高校のホームページに手続き方法が掲載されているので、気になる方はご覧ください。

他の入隊制度との2つの違い

主な自衛官になる道のり

 こちらの画像は、自衛官になるための主なルートをまとめたものです。
これを参考に違いについて読んでいただければ幸いです。

※ザックリすぎるので、これもそのうち詳しく記事化します

1.最年少の自衛隊員

 自衛隊に入隊するルートは様々ですが、中学卒業後に自衛隊員の仲間入りできるのは高等工科学校が唯一です。入隊可能な年齢が15~16歳という点が他の入隊方法との大きな違いとなります。

 高等工科学校以外の入隊方法で最も早く自衛隊員となるのは、自衛官候補生及び一般曹候補生です。こちらは、18歳以上でないと資格がないため、必然的に高校卒業後からとなります。

2.最年少の3等陸曹

 最年少の自衛隊員となった高等工科学校の生徒は、卒業後に日本で最年少の3等陸曹になります。これも他の入隊方法では不可能であり、最大の違いだと思います。

 3等陸曹へ他の入隊方法で最短でなるためには、一般曹候補生で入隊することが必須ですが、それでも最低でも2年近くかかります。
 その上、3等陸曹になる確約はありません

 しかし、高等工科学校はそんなことはありません。
18歳で卒業し、19歳には3等陸曹になることができます。それも、特に問題を起こさなければ確約されています

 一生を自衛隊に捧げたいという方には、うってつけの学校であると思います。

おわりに

 今回は当ブログでの最初の記事ですが、陸上自衛隊高等工科学校がどんな学校なのかをザックリと書かせていただきました。
 正直、かなり省いたり、丸めたりして書いているのですが、とても内容の濃い学校ですので、後々それぞれを記事として書いていこうと思います。
 長々と書かれても読む気も失せると思いますし(笑)

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう!

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